スタッフブログ

職場改善に取り組んでいます  その3

投稿日:2021年11月17日

職場改善のための施設内で取り組んでいることを4回にわたって報告しています。

 

3回目の今日は、「応用行動分析の勉強会」について報告します。

 

応用行動分析とは、「対象者の行動の前後を分析することで目的を明らかにし、前後の環境を操作して問題行動を解消する分析方法」です。

 

ティンクルなごやの利用者さんは、言葉を発する方は少ないのですが、声の調子、表情、態度などから、利用者さんのお気持ちや欲求、不快なことなどを想像し、くみ取っていく必要があります。そして、スタッフの対応を変えることで、気持ちが落ち着いたり、安心が得られたりするにはどうしたらいいか、ということを話し合っています。

 

6月29日には、名古屋大学心の発達支援センターの野邑健二先生をお招きして、スタッフの勉強会を開催しました。

 

先生の講義では、以下のことが大切である、ということを教えていただきました。

 

・利用者さんが何か落ち着かない様子であったり、スタッフに何かを求めてこられた

りするのには、ご本人にとって目的や必要性があることを理解すること

 

・それがどういう状況で起きたのか、どのようなことをしたら改善されたのかを評価し、どのように対応するのがよいか、を考えていくこと

 

その後は質疑応答を行いました。

様々な利用者さんが一緒に暮らす生活の中で、「一人ひとりの利用者さんに合わせて対応していくことで、もしかしたら他の利用者さんに何か我慢を強いているのではないか」、「利用者さんから見ても安心できるスタッフとそうでないスタッフがいると思う」などの葛藤もあり、先生も聴講しているスタッフも考え込んでしまう場面もありました。

 

これからも、学びながら、スタッフ間の意見交換を進め、利用者さんのことを知り、より良い支援ができるよう、チーム力を高めていきたいと思います。