投稿日:2021年11月30日
投稿日:2021年11月24日
投稿日:2021年11月18日
職場改善のため施設内で取り組んでいることを4回にわたって報告しています。
4回目の今日は、「利用者体験」について報告します。
利用者の立場を経験することで、スタッフ自身の支援の振り返りを行うこと、接遇やコミュニケーションのあり方について再確認をすることを目的にしています。
3階西フロアで実施した「利用者体験」では、車いす乗車時の介助について行いました。
車いす乗車の介助については、「スリングシートを整えない状態で、車いすに座る」、「少し正しくない姿勢で座る」、「早足で車いすを移動する」という条件をつけてみました。
介助する前や移動中に声かけを行なえているか、衣服の乱れを整えているか。利用者さんの役のスタッフが正しい姿勢をとれているか、周囲や利用者さんに注意を払っているか、などを確認しました。
体験したスタッフからは、以下のような感想がありました。
・後ろから押してもらうので、顔が見えない分、声かけをしたり時々利用者さんをのぞきこんだりすることが安心感につながると改めて感じた。
・声かけがないと、分かれ道や細い道に来た時に「どっちに行くのかな?」「本当にここを通るのかな?」などドキドキすることがわかった。
介助される側の立場も実際に体験してみることで、自分ではできているつもりでも、どんなことに配慮したらよいか、ポイントに気づくことができました。
今年度前半の取り組みを、4回に分けて報告しました。これからも、職場全体のマニュアル改善や、スタッフが学びあえる機会の充実などに取り組んでいきます。
投稿日:2021年11月17日
職場改善のための施設内で取り組んでいることを4回にわたって報告しています。
3回目の今日は、「応用行動分析の勉強会」について報告します。
応用行動分析とは、「対象者の行動の前後を分析することで目的を明らかにし、前後の環境を操作して問題行動を解消する分析方法」です。
ティンクルなごやの利用者さんは、言葉を発する方は少ないのですが、声の調子、表情、態度などから、利用者さんのお気持ちや欲求、不快なことなどを想像し、くみ取っていく必要があります。そして、スタッフの対応を変えることで、気持ちが落ち着いたり、安心が得られたりするにはどうしたらいいか、ということを話し合っています。
6月29日には、名古屋大学心の発達支援センターの野邑健二先生をお招きして、スタッフの勉強会を開催しました。
先生の講義では、以下のことが大切である、ということを教えていただきました。
・利用者さんが何か落ち着かない様子であったり、スタッフに何かを求めてこられた
りするのには、ご本人にとって目的や必要性があることを理解すること
・それがどういう状況で起きたのか、どのようなことをしたら改善されたのかを評価し、どのように対応するのがよいか、を考えていくこと
その後は質疑応答を行いました。
様々な利用者さんが一緒に暮らす生活の中で、「一人ひとりの利用者さんに合わせて対応していくことで、もしかしたら他の利用者さんに何か我慢を強いているのではないか」、「利用者さんから見ても安心できるスタッフとそうでないスタッフがいると思う」などの葛藤もあり、先生も聴講しているスタッフも考え込んでしまう場面もありました。
これからも、学びながら、スタッフ間の意見交換を進め、利用者さんのことを知り、より良い支援ができるよう、チーム力を高めていきたいと思います。
投稿日:2021年11月16日
投稿日:2021年11月14日
職場改善のための施設内で取り組んでいることを4回にわたって報告しています。
2回目の今日は、「教育委員会の倫理ラウンド(職場点検)」について報告します。
ティンクルなごやには、職員がいろいろなテーマの委員会を組織しています。
教育委員会は、医療機関・福祉施設として基本的な理解、知識の向上、職員個々のスキルアップを図ることを目的に設けている委員会です。
今年度は、教育委員会の取り組みとして、6月から7月にかけて、事前告知なしで、スタッフの日頃のケアの様子をチェックする「倫理ラウンド」を実施しました。
利用者さんのお部屋を出入りする時に、きちんとあいさつしているか、ケアを始める時や終わった時に利用者さんに声かけをしているか、利用者さんの私物に触れる時にはその目的を説明しているか、など9項目について、各フロアの職員の実施状況を確認しました。
11月13日のブログで紹介したセルフチェックをあわせて、職員のケアの場面をお互いにチェックすることで、利用者さんのクローゼットを開ける時の声かけ、お部屋から出る時のあいさつなど、具体的な場面での課題を確認することができました。
その後は、標語を作って、スタッフの目と耳からも意識づけを行うようにしています。
写真は10月の標語です。
重症心身障害児者施設のスタッフとして、生活の中での丁寧な関わり、優しい声かけが自然なものとして身につけば、利用者さんにも安心して過ごせる場になると思います。日々の積み重ねを大切にしていきたいと思います。
投稿日:2021年11月13日
職場改善のため、施設内で取り組んでいることを4回にわたって報告します。
利用者さんのお気持ちや、介助される側の立場を理解し、寄り添った支援ができるよう、自分達の日頃の業務を振り返り、改善策を考えています。
1回目の今日は、「虐待防止セルフチェック と その後」について報告します。
自分自身の利用者さんに接する態度や言葉づかい、他のスタッフの行動で気になることがないか、スタッフ間でコミュニケーションが取りやすい雰囲気があるか、など、20問の質問に「はい」「いいえ」で各職員が振り返ります。各自の回答は部署別に集計して傾向を確認しています。
今年は6月に1回目のセルフチェックを実施し、日頃の業務でスタッフが気になった場面・事例も具体的にあげてもらいました。
ケアをする前の声かけ、利用者さんの呼びかけ、利用者さんの前での職員同士の会話、自分よりも年上の利用者さんへの関わり方、職員同士の声かけ・伝え方など、改善が必要な課題があることがわかりました。
集計結果と各スタッフから集まった具体例は全職員にフィードバックしました。スタッフからも、具体例があることで理解しやすかった、自分自身を振り返ることができたという声があがりました。
12月にもう一度セルフチェックを行う予定をしていますので、各部署でこの間の目標を掲げて取り組んでいます。
写真は、看護師・生活支援員の休憩室に掲示したポスターです。一目でスタッフが意識できるようにしています。ポスターの内容は、2カ月に1回変更しています。
下の写真は、総務部(※)の10・11月の重点目標です。利用者さんやご家族が行き交う窓口で応対をする事務部門も、皆さんをお待たせすることがないよう、スタッフが声をかけあって対応しよう、と考えた目標です。
次回以降のブログでも、施設全体の取り組みを報告いたします。
※ 事務部は10月から総務部に名称変更しました。
投稿日:2021年11月12日
投稿日:2021年11月11日
投稿日:2021年11月11日