投稿日:2021年11月18日
職場改善のため施設内で取り組んでいることを4回にわたって報告しています。
4回目の今日は、「利用者体験」について報告します。
利用者の立場を経験することで、スタッフ自身の支援の振り返りを行うこと、接遇やコミュニケーションのあり方について再確認をすることを目的にしています。
3階西フロアで実施した「利用者体験」では、車いす乗車時の介助について行いました。
車いす乗車の介助については、「スリングシートを整えない状態で、車いすに座る」、「少し正しくない姿勢で座る」、「早足で車いすを移動する」という条件をつけてみました。
介助する前や移動中に声かけを行なえているか、衣服の乱れを整えているか。利用者さんの役のスタッフが正しい姿勢をとれているか、周囲や利用者さんに注意を払っているか、などを確認しました。
体験したスタッフからは、以下のような感想がありました。
・後ろから押してもらうので、顔が見えない分、声かけをしたり時々利用者さんをのぞきこんだりすることが安心感につながると改めて感じた。
・声かけがないと、分かれ道や細い道に来た時に「どっちに行くのかな?」「本当にここを通るのかな?」などドキドキすることがわかった。
介助される側の立場も実際に体験してみることで、自分ではできているつもりでも、どんなことに配慮したらよいか、ポイントに気づくことができました。
今年度前半の取り組みを、4回に分けて報告しました。これからも、職場全体のマニュアル改善や、スタッフが学びあえる機会の充実などに取り組んでいきます。